先日立て続けに緑の視察に、勉強にと、、あちこち行ってきました。
私の覚え書きとして、ザザざっと記載します。
出逢え、教えてくださったみなさまに感謝します!
●ランドスケープデザイナーに聞く 「としまエコミューゼタウン」を訪ねて
いつも緑のことについて刺激をいただいている
NPO Green Workさんとスタイリッシュ・グリーンアンドフラワー協会さんの
共催イベントに参加させていただきました。
豊島区南池袋に2015年3月に完成した超高層ビルで
豊島区役所と超高層マンションが同居する、日本初のマンション一体型本庁舎です。
その庁舎最上階に素敵な緑の空間があるのはご存知ですか?
その「としまエコミューゼタウン」のランドスケープ設計者である
平賀達也さんが直々に空間の説明をして下さる贅沢なイベントでした。
平賀さんは、二子玉川ライズのランドスケープもなさった方です。
「二子玉川ライズ」、「としまエコミューゼタウン」も
「緑」や「自然」や「その土地」に興味のない方でも
なんとなく好きになってしまう仕掛けがしてあります。
あちこちにある「表示板」により
「誰でも楽しむきっかけ」を簡単に見つけられること。
水槽がおいてある側にはこんな看板。
水槽に住んでいる魚の案内です。かつてはここに住んでいたさかなたち。
ちょっと見てみよう?
ちょっと考えてみよう?
どういうつくりになってるのかな?
このような看板があったら気になりませんか。
こういう仕掛けって私も大好きなんですよね〜
うちの店でも「えびがいるよ」とか「卵があるので探してー」とか書いておくと
お子様はもちろん、大人たちも夢中になって探してくれたりましす。
『自然を好きになるきっかけを与える。』これ大事!
私のやっているグリーンガレージマーケットという花屋は
自宅の一角の露店で、しかも不定期で店を出してますが
何が目標なの?何でガレージでやっているの?とよく聞かれるけど
露店という、人と近い場所で緑を広げて
「緑に興味をもってもらいたい」「もっと自然を好きになってほしい」
「ここを通れば四季や自然を感じられる」
あわよくば
「緑を通してここを通る方のコミュニュケーションの場になってほしい」
という願いがあることです。
「緑がある暮らしって心地よいよ」ってなんとなく感じてくれたら嬉しいな。
平賀さんは、大きな公共の場であろうと小さな庭であろうと
設計方法や仕掛けは同じにできる。と言っており、私にも励みになりました。
そして、この場をつくった職人さんたちは
豊島区の会社の人達だったり
植わっている植栽もなるべく関東にある花木をつかっているそうです。
水の流れもかつてあった、せせらぎにも耳を傾けてもらいたい、との想いも。
その地域の人に愛して頂く仕掛けがここにもあるな!と思いました。
また、緑はそのままだと枯れたり乱れたりするので
つくって終わり、ではなく
その後の「メンテナンス」が大事だともおっしゃっていました。
「二子玉川ライズ」、「としまエコミューゼタウン」も
その庭の事を知っている『緑のコンシェルジュ』と称して庭のメンテナンス管理をしている方が常駐しています。
特にこの「としまエコミューゼタウン」は公共の場であるにも関わらず
常駐のメンテナンス管理者を置いたのはすごい!と感じました。
今までそこまで踏み込んで緑を継続的に有効活用しようと考える
ランドスケープ設計者さんはいないような。。
というか、平賀さんの熱い思い!!が
豊島区の皆さんに通じてこの気持ち良い場が出来たと思っています。
メダカもいっぱい育っていました。
ここからどうやって継続して育っていくのかが、とても楽しみです。
帰り際、役所の職員の方とバッタリ合い、その方がおっしゃっていたのは
「この建物は本当に気持ち良い。
空調が無くても熱くもなく寒くもなく快適なんです。
これは不思議なんですが、緑の力だと思います。」と。
そこにいつも居ないと実感できない事を私たちに伝えて下さいました。
場所を移して、近くにある「南池袋公園」も平賀さんにご案内いただけました。
この公園も平賀さんの設計で、現在改修工事中でした。
なかでもこの公園には「大きい芝生スペース」ができるそうです。
この芝生は、ご近所の方で集まったボランティアさんが
日々芝生管理維持されていく予定だそうです。
ランドスケープデザイナーは、設計するだけでなく
「緑を楽しむ仕掛けつくり」「地域に愛される」「維持管理」
も考えつつ設計されていく時代になったのだと感じました。
自然は生きているし、都会や住まい方も生きていますしね。
「つくった時だけ綺麗」だけではない
その後も愛される自然の場であって欲しいですからね。
●
京王アンジェ「ポールスミザー ナチュラルガーデンの秋から春のしごと」
贅沢な!ガーデンデザイナーのポールスミザーさんの1日講座に参加してきました。
午前中は机上でポールスミザーさんの花レクチャーでした。
道具の話から始まってあれこれの花木の剪定の話になりました。
お昼はアンジェさんが用意くださったお弁当を食べながら
参加者の方とあれこれ庭談議をしました。
午後はアンジェの庭に出て、ポールさん自ら庭仕事のお手本を見せてくださいました。
木の状態の見方
場所の話、剪定の話
株分け方法などなど。。。
雨の中の庭仕事でしたがとっても勉強になりました。
とにかく怖がらずにやってみること。
園芸書にあるあれこれ細かい事には拘らない。
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☆決め手は場所とメンテナンス
平賀さんとポールさんのお二方のお話を聞いて共感することがとても多く、
何だか自分がやっている事も後押しされたような錯覚を持って帰宅しました。
この2つのイベントに参加して思ったことは
人と自然にとって心地よい場所をつくることは
「場所」&「メンテナンス」を考える事。
私に「なんで毎日お店をやらないの?」と聞かれることが多いのですが
テラコッタ制作はもちろんですが、
花木の手入れや種まき、植え替えなどにも最近時間を裂いています。
綺麗に育ったお花をつかってリースにしたり、花束をつくったりもしますので
メンテナンスの時間はけっこうかかるのが現状です。
あそこのお花は自分のお家でつくっているから元気がいいわね。と言われると嬉しくなります。
「人にとって心地よい空間、緑を通してのコミュニティの場」
そんな場所がグリーンガレージマーケットであって欲しいな〜
これからも毎日はお店はできませんが
ご了承のうえ、お立ち寄りいただけますと嬉しく思います!
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教えていただいたことから私が思ったことを書いておきます。
実践するといいことあるよ きっと♪♪
楽しみつつがんばります♪
★植えること〜その植物がここに住む意味を考える、地域、環境、スペースに合った場所か?
★育てること〜元気に育っているか見極める、何をしてあげれば更に元気になるかを考える。
★人と自然との共存、持ったちからを充分に生かしてあげる。
★よく見る事。手をかけてあげること。その時期の仕事をしてあげること。
★自然を考える。肥料や栄養ではなく、自然にいる虫や動物の力を借りる事。
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